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デジタルイラスト・漫画基礎知識

デジタルでイラスト・漫画を描くに当たって、ある程度抑えておいた方がいい知識を紹介していきます。

・漫画制作の手順
・人物画の上達法について
・解像度について
・デジタル原稿の色の注意点【RGBとCMYK】

漫画制作の手順

これに関してはアナログもデジタルも大雑把な考え方は同じ。実際の作業や仕上げには違いが出てきますが、大まかな手順を紹介します。どこからどこまでかアナログ、またはデジタルかは人それぞれなのでやりやすい方法を選びましょう。

■準備 プロット・ネームを描く

最近では、スマホ向け無料アプリ「マンガネーム」を利用すれば、スマホからネームが描け、原稿データを共有する方も増えています。 まずはプロット、映画でいえば「原作」にあたる部分を固めていきます。ここで大体のストーリーの構成や登場人物の設定を固めておきましょう。まとめ方は自由です。メモでも頭の中でもオッケーです。面白い内容を考えちゃいましょう。
そこから映画でいうところの「脚本・演出」部分のネームを起こしていきます。ページごとのコマ割とセリフの内容・吹き出しの位置を決めていきます。

1.下書き

ネームを元に、下書きを行います。この作業をデジタルかアナログ、どちらでやるかは人によってわかれると思います。
アナログの場合、原稿用紙に実際に描いていきます。鉛筆の軽いタッチで、輪郭や瞳など、かなり細かく線を描きます。ペン入れをデジタルで行う場合はここで下書き原稿をスキャンしてパソコンに取り込みます。

2.ペン入れ

下書きに沿って実際に使う線を描いていきます。まずは人物から行い、その後に時背景を描きこんでいきます。

3.仕上げ

最後に色を入れていきます。トーンを張る作業です。他にも吹き出しを描いたり、デジタルならセリフを入れて、バランスを整えたりします。

人物画の上達法について

人がうまく描けるようになる為に一番大切なことは、効率よくたくさん練習することです。
最初から絵が上手な人はほとんどいません。目標を立てて毎日絵を描いてみましょう!

■絵を描く環境を整えてみましょう

絵を描く道具を揃え、机やイス、参考になるようなイラスト集など、必要なもの購入して絵を描く環境を整えてみましょう。
机の上には、イラストに関連する道具を揃えてみて、なるべく無駄な物を置かないようにしたら良いかもしれません。

絵を描く環境を整えてみましょう

■体をパーツごとに分けて描いてみよう

人物のイラストを描いていくと、体の中で苦手なパーツが必ず出てくると思います。初心者には特に手や足を苦手とする人は多く、なかなか難しい部位です。パーツごとに分けて練習してから、全体図に入っていくのも一つの手です。
イラストを模写をしたり、自分の体を見ながら描いたり、写真などの実物像を参考にしてみると良いでしょう。人間の体の構造を把握しておくとデフォルメがしやすくなります。

パーツごとに分けて描いてみよう

絵を描きなれてないうちは、特に見て描いた方が良いです。想像で描くよりも実物を見て正確に描くことを意識してみてください。イラストは観察力がとても重要になります。
同じ絵を何度か描いていくうちに、自然と描けるようになっていきます。

■書籍やWEB上のメイキングなどを参考にしよう

書籍や、ネット上にあるメイキングはとても参考になります。
書籍にはネット上にない情報もありますし、プロのイラストレーターが解説しているものが多いです。基本的なことや初心者が困りがちなポイントも解説されています。初心者向け~上級者向けなどさまざまですので、自分のレベルに見合った書籍を探してみましょう。ネット上の参考になるHPもいくつかあげてみたので、参考にしてみてください。

メイキングなどを参考にしよう

お絵描きIRADUKAI:http://iradukai.com/
お絵描き初心者の学習部屋:http://oekakigakusyuu.blog97.fc2.com/
KITAJIMAのお絵描き研究所:http://kitasite.net/b/
POSEMANIACS:http://www.posemaniacs.com/blog/

■目標をたてて毎日描いてみよう

イラストが上達するためには、とにかく毎日練習あるのみです。早く上達したいと考えている人は、毎日目標決めて実践してみましょう。目標の例をあげますと、
・一日一枚必ず絵を描く。
・苦手なパーツを練習する。
・書籍のポーズ集を三ヶ月で一冊終わらせてみる
・一ヶ月間は毎日描き続けてみよう
など、自分に合った目標を決めてみましょう。目標が高すぎると続かないので、これなら自分でも続けられそうな目標にすると良いでしょう。モチベーションをあげて楽しく描き続けてみましょう。

■解像度について

解像度(dpi)とは画像の細かさ。解像度が低いと、線はガタガタになってしまいます。

解像度について

【用途によって解像度を考える】

Webで公開するのみならモニター解像度に合わせた72dpiで作成しましょう。解像度が高いと、表示が実寸より大きくなります。
印刷する場合は、カラーものは350dpi、漫画原稿などモノクロは600dpiが一般的です。ただ、印刷物によっては規定の解像度があります。依頼する業者さんの規定を要チェック。
解像度はあとから変更が可能です。低解像度で描いたものを高解像度に変更しても、イラストの画質が上がるわけではないので注意しましょう。

【最初は高解像度で描いていく】

上で一般的な解像度を紹介しましたが、あえてそれよりも高解像度で描き始める手段もあります。Web用なら高解像度で描いた物をあとから解像度変更で72dpiに下げてください。高解像度のほうが情報を詳細に詰め込めるので、細やかなイラスト作成が可能になります。

※お持ちのパソコンの性能によっては解像度を上げすぎると動作が重くなってしまう場合があります

■デジタル原稿の色の注意点【RGBとCMYK】

描いたイラストや漫画を、Webで公開するのみなら特に気にする必要はありません。注意して欲しい点は印刷物にする際です。

RGBとCMYK

【RGB】

Red・・・赤  Green・・・緑  Blue・・・青
以上の3原色から表現されるもの。テレビ画面やPCディスプレイはRGBです。

【CMYK】

Cyan・・・シアン  Magenta・・・マゼンタ  Yellow・・・イエロー  Key Plate・・・黒
印刷物の色の出力の仕方はこちら。4色のインクを組み合わせることによって色を表現します。

【変換時の注意点】

RGBで作成したイラストをCMYKにした場合、「彩度が落ちてなんか暗い感じに・・・」なんて事が多々あります。
印刷屋さんは大抵CMYKでの入稿になるので、ソフトが対応していればもとからCMYKで色を塗るのが無難です。
どうしてもRGB→CMYKにしなければならない時で、赤や黄色がよどんだ色になってしまった場合は、シアンの量を減らせば多少見栄えは良くなります。